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📚本のきろく


2019年11月4日 柚月裕子 【蟻の菜園】 読書

●柚月裕子の【蟻の菜園】を読んだ.
宝島社 単行本 372ページ 「GROW」に2010年10月~2013年12月に連載 2014年8月単行本化。この本も随分と待たされた本だった。ヒューマンストーリー長編小説。

 幼い姉妹、母はいなく父親と車内生活で学校にも行っていない。食べるものもなく着る服も数枚しかない。東北地方なので冬は寒い。いつも寒い寒いと言っていたのだろう。大きくなっても時折、北陸の言葉で「ちぶたい」と言うので笑われる。

父親からの暴力、虐待、恥辱。姉は行方不明でその後に養護施設で育つ。妹は保護され養護施設で育つ。いつも「お姉ちゃん」の事だけを思って生活。6年後に姉から連絡ある。「あなたの事は私がずっと守ってあげる」と。

 不遇な姉妹。時の流れで養子縁組、市職員の判断で戸籍を改竄。名前も戸籍も違えども強い絆の姉妹。しかし、30年前に父親を殺し、大人になって婚活サイトでの男を殺してゆく。国、施設などが当時の姉妹を救う事は出来なかったのか。殺人は罪ではあるけれど、どうにかできなかったのか。国や地域のしくみを問う小説だ。

 グイグイと小説に飲み込まれるように読んだ。やはり柚月裕子の小説は素晴らしい。今まで読んだ著者の本は、【凶犬の眼】【孤狼の血】【ウツボカズラの甘い息】【朽ちないサクラ】【慈雨】【臨床真理】【パレートの誤算】【検事の本懐】【あしたの君へ】【最後の証人】 を読んだがどれも素晴らしかった。

 「与野意井と古森は幼い少女の幸せを願い、戸籍を改竄した。幸せを求めた結果、姉妹は父親を殺した。法的には犯罪だ。戸籍の改竄も殺人も裁かれなければいけない。だが、幸せを求めた事を、誰が責められるだろう。少女を救いたいと思った人間を、幸せになりたいと願った姉妹を、誰がとがめられるというのか。」

 「児童福祉法、児童虐待防止法。身体的虐待に加え、ネグレクトや心理的虐待など相談件数は毎年増えている。国や地域が連携を結んで被害を食い止めようとしているけれど、親権問題や養護施設の不足、児童相談所の体制の脆弱さなど様々な壁があり、子供たちを守りきれていないのが現状だ。」

 本当に身に染みる感動の小説だった。95点。 蟻の菜園とは共依存する生き物同士。南米に蟻と植物が共依存する事象があるらしい。沢越早紀と沢越冬香が共依存に重なったことからこの題名になった。 何度も言うが素晴らしい小説だ。でもちょっと映像には問題が出るだろうからドラマ化はされないだろうと思う。
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プロフィール

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ニックネーム  よしくん
HPを作成して15年目。
自分が生きてる証みたいになりました、このホームページ。
もっと、いろんな人に見て頂きたいのですが、面白くないからだろうと思います。
が、見てください。そしてコメントもね。
性別
男の男です。
血液型
ヒミツですが、Aです。
生年月日
ヒミツですが、11月25日生まれです。
現住所
福岡市です。
所在地
360度 風景が楽しめる丘の上のログハウス。
職業
ヒミツですが、65歳過ぎてもまだ会社員です。
自己紹介
別に大したことはありません。
おだてに乗りやすいタイプだと思います。
香椎小学校、多々良小学校、多々良中学校が好きです。
趣味
絵画、山登り、自転車、ウォーキング、御朱印収集、ウクレレ、夫婦喧嘩 
です。
SINCE 2011.09.07 大安
絵画仲間のHPを見て、私もできたらな~~と思っていたら、アドバイスを受けてこのホームページを作成しました。

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