📚本のきろく
2019年10月3日 原田マハ 【常設展示室】 読書
●原田マハの【常設展示室】を読んだ。
新潮社 単行本 190ページ 2009年、2018年に小説新潮に初出 2018年11月単行本発行。アート小説 短編集。
各々、各美術館での常設展示室にある絵画を背景にした人間の物語。 絵を観るのにも、この様な感性を持って観ると、素晴らしい感動を得て、忘れられないものになるのだろう。
特に⑥の道 は後半から体が熱くなり涙が出た。
①群青 ・・ 題材はピカソの青の時代「盲人の食事」を背景にした物語
②デルフトの眺望 ・・ フェルメール「デルフトの眺望」
③マドンナ ・・ ラファエロ「大公の聖母」
④薔薇色の人生 ・・ ゴッホ「ばら」
⑤豪奢 ・・ アンリーマティス「豪奢」
⑥道 ・・ 東山魁夷「道」
それぞれに感動したので、その部分を抜粋する。(図書館に返却しないといけないので、記録する必要があるのです。)
①「彼は可愛そう、目が見えないから」 「そうだね、じゃあ、君は彼にどうして欲しい?」 「元気になって欲しい、沢山食べて欲しい、楽しくおしゃべりしたり遊んだらいいと思う」 「その気持ちだ。ピカソは恵まれない人を描いたんじゃない。励ましたくて描いたんだ。描く対象に深く寄り添った画家の心が見えるようだ。」 ピカソ「盲人の食事」。
②壁に窓があった。雲は丸々と太り、空を悠々と行動している。遠くの教会を一条の光が照らし出す。画家が創り得た奇跡のような風景を飽かずに眺めた。フェルメールの「デルフトの眺望」
③漆黒の中に浮かび上がる、光り輝く聖なる母と子。微笑みをうっすらと口元に点して、慈愛に満ちたまなざしを我が子に注ぐ、そのうつくしい姿。 ラファエロの「大公の聖母」。
④ほんのりピンクの薔薇と、白い薔薇。夏だろうか、豊かな緑を背景に、花々が群れて立ち上がっている。その絵は薔薇の花の絵だ。フィンセントファンゴッホの「ばら」。 ラ・ヴィ・アン・ローズ。
⑤この世でもっとも贅沢なこと。それは、豪華なものを身にまとうことではなく、それを脱ぎ捨てることだ。水辺に集まる3人の女性たち。中心になっているのは、一糸まとわぬ女性像。彼女の凛とした表情、何物にも屈しない強い面持ち、堂々とした体躯はまぶしく、気高い姿である。海の泡から、たった今、ヴィーナスが誕生したのだ。アンリ・マティス「豪奢」。
⑥東山魁夷の「道」。さわやかな夏の草原に、一本の道が通っている。まっすぐに、手前から奥へとやがて消えゆく道。 「この作品を描くことで、画家は多くのものを得たんでしょうね。」 でも、「多くのものを捨てたからだと思います」
幼い頃に別れさせられた兄弟。妹は裕福な家で育ち美術界でも有名な人物となる。兄は、絵が好きで施設で育った。40年後に妹は道端で絵を売る男と出会う。何となく親近感が湧く。ある時、絵画の審査に出向き、「道」と題する水彩画が出展される。この絵を観てなぜか感動し、昔の生い立ちを思い起こさせられる。それを描いた人を探す。それが道端で会った男だった。名前を聞くと、本名が兄と同じ名前。仕事で海外へ行き、日本へ帰り兄に会いに行くが、病死していた。以前からの病気。死ぬ間際に、娘とその学校の担任の先生に、妹の事を話す。出展の絵画の「道」を見れば、審査員の一人は私の事が分かるはずだ。
⑥は、本を見直さなくても物語の内容が書ける。今でも涙を流しながら書いている。 あ~~ん、良かった。
これからは、美術館へ行ったら、しっかりと画家の気持ちを考えながら観ないといけない。(でも、それって、私が勝手に考える事であって、画家は、本当は変な事を考えながら描いているかもしれないんだよね~~。)(う~~ん、そんな邪悪なことを考えるのがいけないんだよね~~。)
85点。

新潮社 単行本 190ページ 2009年、2018年に小説新潮に初出 2018年11月単行本発行。アート小説 短編集。
各々、各美術館での常設展示室にある絵画を背景にした人間の物語。 絵を観るのにも、この様な感性を持って観ると、素晴らしい感動を得て、忘れられないものになるのだろう。
特に⑥の道 は後半から体が熱くなり涙が出た。
①群青 ・・ 題材はピカソの青の時代「盲人の食事」を背景にした物語
②デルフトの眺望 ・・ フェルメール「デルフトの眺望」
③マドンナ ・・ ラファエロ「大公の聖母」
④薔薇色の人生 ・・ ゴッホ「ばら」
⑤豪奢 ・・ アンリーマティス「豪奢」
⑥道 ・・ 東山魁夷「道」
それぞれに感動したので、その部分を抜粋する。(図書館に返却しないといけないので、記録する必要があるのです。)
①「彼は可愛そう、目が見えないから」 「そうだね、じゃあ、君は彼にどうして欲しい?」 「元気になって欲しい、沢山食べて欲しい、楽しくおしゃべりしたり遊んだらいいと思う」 「その気持ちだ。ピカソは恵まれない人を描いたんじゃない。励ましたくて描いたんだ。描く対象に深く寄り添った画家の心が見えるようだ。」 ピカソ「盲人の食事」。
②壁に窓があった。雲は丸々と太り、空を悠々と行動している。遠くの教会を一条の光が照らし出す。画家が創り得た奇跡のような風景を飽かずに眺めた。フェルメールの「デルフトの眺望」
③漆黒の中に浮かび上がる、光り輝く聖なる母と子。微笑みをうっすらと口元に点して、慈愛に満ちたまなざしを我が子に注ぐ、そのうつくしい姿。 ラファエロの「大公の聖母」。
④ほんのりピンクの薔薇と、白い薔薇。夏だろうか、豊かな緑を背景に、花々が群れて立ち上がっている。その絵は薔薇の花の絵だ。フィンセントファンゴッホの「ばら」。 ラ・ヴィ・アン・ローズ。
⑤この世でもっとも贅沢なこと。それは、豪華なものを身にまとうことではなく、それを脱ぎ捨てることだ。水辺に集まる3人の女性たち。中心になっているのは、一糸まとわぬ女性像。彼女の凛とした表情、何物にも屈しない強い面持ち、堂々とした体躯はまぶしく、気高い姿である。海の泡から、たった今、ヴィーナスが誕生したのだ。アンリ・マティス「豪奢」。
⑥東山魁夷の「道」。さわやかな夏の草原に、一本の道が通っている。まっすぐに、手前から奥へとやがて消えゆく道。 「この作品を描くことで、画家は多くのものを得たんでしょうね。」 でも、「多くのものを捨てたからだと思います」
幼い頃に別れさせられた兄弟。妹は裕福な家で育ち美術界でも有名な人物となる。兄は、絵が好きで施設で育った。40年後に妹は道端で絵を売る男と出会う。何となく親近感が湧く。ある時、絵画の審査に出向き、「道」と題する水彩画が出展される。この絵を観てなぜか感動し、昔の生い立ちを思い起こさせられる。それを描いた人を探す。それが道端で会った男だった。名前を聞くと、本名が兄と同じ名前。仕事で海外へ行き、日本へ帰り兄に会いに行くが、病死していた。以前からの病気。死ぬ間際に、娘とその学校の担任の先生に、妹の事を話す。出展の絵画の「道」を見れば、審査員の一人は私の事が分かるはずだ。
⑥は、本を見直さなくても物語の内容が書ける。今でも涙を流しながら書いている。 あ~~ん、良かった。
これからは、美術館へ行ったら、しっかりと画家の気持ちを考えながら観ないといけない。(でも、それって、私が勝手に考える事であって、画家は、本当は変な事を考えながら描いているかもしれないんだよね~~。)(う~~ん、そんな邪悪なことを考えるのがいけないんだよね~~。)
85点。

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プロフィール
- ニックネーム よしくん
- HPを作成して15年目。
自分が生きてる証みたいになりました、このホームページ。
もっと、いろんな人に見て頂きたいのですが、面白くないからだろうと思います。
が、見てください。そしてコメントもね。
- 性別
- 男の男です。
- 血液型
- ヒミツですが、Aです。
- 生年月日
- ヒミツですが、11月25日生まれです。
- 現住所
- 福岡市です。
- 所在地
- 360度 風景が楽しめる丘の上のログハウス。
- 職業
- ヒミツですが、65歳過ぎてもまだ会社員です。
- 自己紹介
- 別に大したことはありません。
おだてに乗りやすいタイプだと思います。
香椎小学校、多々良小学校、多々良中学校が好きです。 - 趣味
- 絵画、山登り、自転車、ウォーキング、御朱印収集、ウクレレ、夫婦喧嘩
です。 - SINCE 2011.09.07 大安
- 絵画仲間のHPを見て、私もできたらな~~と思っていたら、アドバイスを受けてこのホームページを作成しました。
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